バグリジ・フォーマン・ダンス      Joyce Theater

昨日はバグリジ・フォーマン・ダンスのオープニング、リハーサルが終わって急いでチェルシーにあるジョイス劇場に行った。
この グループは私も1998年から昨年まで踊っていたグループ、そして私とスティーブンが出会ったのもこのグループである。自分が今まで踊っていたので、きついかもしれないが、私が思ったことは・・・

バグリジの「会話」(初演)、プロジェクターを使っているのだが、そのためにダンサーの影が映ったり(これは仕方のないことだが)、プロジェクターの中でチェロを弾くMaya Beiser(私は彼女のファンです)の弦と音がマッチしていないことや、踊りとプロジェクターのちぐはぐさ、プロジェクターがうるさくて踊りが見えない!そして何より踊れる若いダンサーなのだが、何も訴えてくる物がない!!!一番良かったのはClifton Taylorの照明。この照明家、昨年あたりからブロードウェイにもかなり進出していてすでにショーを取ったりもしている。夏にトニー賞を取った「フローズン」も彼。そして「ラストイースター」は癌にかかった女性照明家の話なので、とても照明には凝っていた。

フォーマンの「砂利のベッド(グラブル・ベッド)」 。こちらも初演。Aya Ogawaのテキスト、Jack Mehlerの照明と、彼のデザインした4つのドアと壁。Aya Ogawa自身で、テキストを話し、それに踊りと、セットを動かしていく。テキストは人間関係をテーマにした物でかなり重い内容。フォーマンの踊りとこのテキストはかなりパーソナルな物になっていた。踊り自体をあまりみたくない時は、バンドニオンとピアノのデュオをみてしまう。Daniel Binelliのバンドニオンの素晴らしいことには脱帽であったが、タンゴで使われることの多いこの楽器が奏でる音は、やはりタンゴを抜きには考えられない。フォーマンの振り付けと音、う〜〜〜んこちらもかなりちぐはぐというか、なんと言ってよいか・・・

最後にバグリジの「サスペンデッド・ウィメン」。2000年の作品だが、バグリジの振り付けはストーリーのある物ではないが、雰囲気を作り出すのがとてもうまい。こちらもやはり若いダンサー達が、ビデオを見てそれを実現するに辺り、もっと自分というキャラクターを作って行かれれば、作品に深みがでてくると思った。自分が踊った作品であるからもあるだろうが、もっとダンサー同士のコネクションがあったはずなのに、それが再現されていずちょっと残念。
やはり踊りは person to personなので、前に踊った人達が次の人達に教えていかないと、同じようには再現していくのが難しいのだろう。私が今踊っている舞踊団でも同じようなことがたくさんある。とここで愚痴を言っても仕方のないことなのだが・・・

BFD、今までは、私達を含め、中堅のダンサーが多かったので平均年齢はおそらく40歳ぐらいだったと思う。でも今はおそらく20歳代の後半か?それだけ若いダンサーに取って代わり、その分動くことは出来るだろうが、ダンサーとしてのキャラクター、色の薄い彼ら達。今がとても大事なトランジッションなのだと思った。頑張って欲しい!

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by miki3lotus | 2005-01-27 12:30 | 舞台・劇場・芸術
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