Lamentation Project

2001年の9月11日のテロ。アメリカではかなりの子供達がこのワールド・トレード・センター崩壊をテレビで観て、かなりの精神的ショックを受けた。このショックの後、話が出来なくなったり、人と会うことが怖くなったりという影響が沢山でてきている。感情表現をすることが出来なくなった子達が増えた。学校によっては、セラピストを雇って、子供達が自由にこのセラピストと話をして、随分良くなったというケースも沢山ある。

マーサ・グラハムの作品「Lamentation](1930年作)は今でも舞踊団のレパートリーに入っているが、題名のように悲嘆を表現している作品。ブルーのチューブ型の布に入ったダンサーが布を自分の皮膚のように延ばしたり縮めたりするこの作品は私の好きな作品の一つ。

そしてこの「Lamentation Project」は小学校から高校までの学校で、生徒を相手に自分の感情、感情表現について考える。そしてどの様に感情を表に現すことが出来るか、現したらよいか、ということにフォーカスして1〜4日間のワークショップを行なう。
9・11の後、私達カンパニーメンバー4人で始めた。

まず始めに私達にはどの様な感情があるかということを生徒達に出してもらう。
そしてそれはどの様にして他の人に伝えることが出来るか、伝わるか。
体を使っての表現の他にどの様な表現があるか。絵、音楽その他芸術など。
そして題名は言わずにとにかくこの「Lamentation」を観てもらい、この踊りから何を感じ取ることが出来るか、そして自分だったらどの様に表現するだろうかと言うことについてディスカッションする。
そして私達がもっていく10枚のチューブに入ってもらい、チューブの中からの表現を実際に試してもらう。5人ずつのチームにわけ、チームごとにテーマを渡し、チューブの中からそれぞれの感情表現を形にしてもらい(怒る、楽しいなどいろいろなテーマ)、それを観ている生徒達に当ててもらう。当てた後、どうして解るか、とアナライズしてもらう。
そしてもう一度カンパニーのダンサーが踊るこの作品を見てもらい、中に入ったことのある自分たちにはどの様に見えるか、そしてそれはどうして解るか。どの様な違いが産まれたか。
そしてこれから何を得ることが出来たのか。

というのはまず一日目の1時間半。
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生徒達が表現する形はあっと驚くような形も時々でて面白い。このプロジェクト、6歳ぐらいの生徒達と17歳の高校生達だと本当に違って面白い。ちなみにこの写真は高校生。

今の子供達には、コンピューターなど沢山の表現方法があるが、やはり人間は心、身体からの表現が一番他の人に与えるインパクトが強ういように思う。
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by miki3lotus | 2005-04-03 09:34 | ダンス
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