Juilliard Dances Repertory Edition 2005

ジュリアード音楽学院は世界でも有名な音楽、ドラマ、そしてダンスの学校だ。
音楽には楽器演奏の他作曲、指揮、ジャズ、声楽と色々、ドラマも俳優になる課と舞台の裏方(照明、美術・衣装など)。

そしてダンス課。アメリカでもこれほどダンサーとしてのレベルの高いダンス学校はないだろうと言われていて、この学校に入ってくるのは世界中から来るエリート中のエリート。現在は日本人学生は二人。一年に一度のこの時期にやるJuilliard Dances Repertory。学校と言うことで値段が安いと言うこともあるが、とにかくこの学校を卒業してすぐにプロになるダンサーが多いことからすぐになくなってしまうので、チケット取るのも大変だ。 他の踊りを見に行くより、この学校の踊りを見に行く方がどれだけ面白いか・・・

New Love Song Waltzes by Mark Morris(Johannes Brahms)1982
Tabula Rasa by Ohad Naharin(Arvo Part)1986
Limb's Theorem Part III by William Forsyth(Thom Willems)1992
と今年はこの3作。

Mark Morris のこの作品は彼が自分のカンパニーを作った当時(1980年始め)に作られた作品。当時このカンパニーは、それぞれのキャラクターが面白いダンサー仲間の集まりだったので、この作品もその一人一人に反映していて、私にすると懐かしい。友達が何人か踊っていたので、あ、このパートは誰々とすぐ解る。

Ohad Naharin(イスラエルのバッシェバダンスカンパニーのディレクター)の作品は、彼の今は亡き妻、マリ・カジワラ(Alvin Aileyのダンサーだった日系2世)の為の作品で、アルボ・パートの曲(パートの曲はあまりにも踊りに使われた時期((1980〜90年代))があった)は少し2005年にはちょっとかな?という感じ。振り付けはヨーロッパによく見られる、体を酷使するタイプの踊り。それでもダンサーの体がこのアビューズに耐え、そして静かな時は静まりかえって、という作品。
ある一人の女性がいつもソサエティから拒絶される。それでもチャレンジするこの女性。
そして優しさというものがこのダンサー達のあまりにも強いからだ・動きから最後に出される感情表現である所が胸を突く作品だった。
マリ・カジワラは私がニューヨークに来てすぐに行き始めたエイリーの学校で何度もすれ違ったり、ちょっとした話をしたりしたが、とてもダイナミックなダンサーで、エイリーが好んで彼女の為に作品を作ったのことからも彼女がモダンダンサーとしてどれだけ優秀だったか。
乳ガンで、去年逝ってしまったことがとても残念でならない。

最後の作品は振付師として、そして本当の意味でコンテンポラリーダンスを世の中に押し出したと言ってよいウィリアム・フォーサイスの作品。「身体原理」とでも訳したらよいのか、体の動きを最大限に使った作品。体がこれまで動くのか???と思うほど。観ていて首が、腰が、足の付け根がいたくなってきそう・・・年を取ってきた証拠かな?
まあ、ダンサーは大学生だから若い!だから出来るのだろうけど・・・でも彼のカンパニーのメンバーは踊っているから若いからともいえないのだろうけど。
ダンサーは楽しんで踊っている。彼らに聞いた所によると、ある所の振りと構成は決まっているがその他はインプロビゼーション。もちろんそのインプロにもテーマがあるそうだ。
その中でも特に目がいってしまうダンサーがいる。背が低いとか高いとかではなく動きの中に真があり、その外は揺れていても芯が通っている。毎日バレエとモダンのクラスを取っているのだと言うことがあからさまに見える。そしてその中に今はやりの動きのシフトを取り入れたもの。私に出来るだろうか・・・このオールドスクールの私に???すべては練習あるのみ。今度教わってみよう・・
それにしても音、セット、照明、そして踊り、すべてがハイレベル。これが学生???と驚愕のいたり。

スティーブンの生徒達だから、皆私のことを知っている。会うとにこにこ笑ってまだまだ子供なのに、舞台に立った姿はいっぱしのプロのダンサー。そしてこの3作品がこの生徒達に何を与えたか、これから育っていくダンサー達の肥やしにどうなったかは後でのお楽しみ!これからが楽しみだ!!!

写真は最後のカーテンコール。フォーサイスの作品。
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by miki3lotus | 2005-04-03 10:18 | 舞台・劇場・芸術
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