マモート(?)Mamootot 

オハッド・ナハリン率いるバッシェヴァ・ダンス・カンパニー.
BAMのNext Wave Festivalにての公演。

このNext Wave Festival、今年で何年目になるのだろうか???私が初めて見たのはピナ・バウシュの春の祭典だったように記憶している。1980年代の半ばだった。BAMはいつもとても斬新な作品をもってきてくれる。この劇場に来る観客層はマンハッタンの劇場(リンカーンセンターやシティーセンター)とはまるで違う。

オハッド・ナハリンは1980年に私がアルビン・エイリーの学校でクラスをとっているときに、同じくラスをとっていた人で、その当時すでにベジャールにて一年踊ったりしていて、その後グラハムのカンパニーにも入って踊ったことのある人。入るカンパニーごとに長くはいないちょっと変わったダンサーだった。私が知り合った初めてのイスラエル人かな???

その当時、彼のパフォーマンスがダウンタウンのKH Studioにてあり、それを見に行った。作品で未だに印象に残っているのは「パ・ド・ペプシ」。
プラスティックのペプシコーラの空きボトルをスーパーマーケットのカートに乗せて、それと一緒に踊るのだが、これが凄かった。スティーブンもそれを見た覚えがあり、二人であれはとても良い作品だったと話が合う。

で、昨日の夜、ブラジルから帰ってきたその日の夕方、ジュリアードの学生のリハーサルを見に行き、その後ブルックリンのマーク・モーリスのビルの中のパフォーマンススペースでのこの「Mamootot」を見に行った。
単にショーイングかと思ったら、BAMのNext Waveのひとつだとわかった。

このスペースは四角いスペース。四方に客席を作り、どこが前だかわからないし前はあってないようだ。
はじめでてきたダンサー、印象はというと、とても悪い姿勢。あごを突き出し、お腹は出ているし、お知りはタックされていて・・・思わずびっくり。これがオハッドのダンサー???と思ったけれど、彼は胴長の女性が好きなことを思い出した。数年前亡くなった彼の奥さんは、昔アルビン・エイリーで踊っていたマリ・カジワラさん。彼女は胴の長さ、そして体の柔らかさが尋常でなかった。その彼女を見て、私も胴の長いのはよいのか???と思ったこともあったから・・・
と話をどこか別の所に置いておいて。はい。

その後でてきた全部で9人のダンサー、女性は皆同じような姿勢。う〜〜〜ん。その中、一人はまあまあの姿勢。男性は4人。男性は比較的良い姿勢だった。

ソロがあり、グループがあり、又デュエットになりトド湖から観ても良い構成になっている。ソロの間は後の8人は四方の客席に座ってそれを見ている。そしてフロアーにでて音が始まって又皆で踊る。

振り付けはもちろんオハッド・ナハリン、衣装はラケフェ・レヴィー、照明はアヴィ・ヨナ・ブエノ、音響デザインはフランキー・リヴァート。音楽は日本の物を使っていて、Yapoos, Drummatic,Fonica, Lou Reed, Bobby Freeman,Isolated Audio Players, Roletta Secohan, Flower Companyzのものと、たかぎまさかつ、おぐろほりひで、ゆずかか、なかがわたかし(漢字はわからない)らの曲が混ざっていている。面白い歌もあったり、でもそれはどの程度わかっていて使っているのかは???
これはオハッドが新しい動きの可能性を見つけるためのリサーチだと書いてある。
ストラクチャー(形式)、組織、タイミング、緊張感、観客とパフォーマーとの関係、ヒューマー、繰り返し、ディメンション、妙技、静止、感情の抑揚、性欲、スロウネス(ゆっくりと動く)ユニゾン(一緒に動く)早さ、即興、誇張そしてその反対、今まで訪れたことのないところ・・・という説明が付いている。

四角というスペースをよく使っている。フォーメーションも面白く感じる、それはやはり違った角度から見ると言うことにもつながっているのか?
確か、ラー・ルボビッチと言う私の好きな振付家があるが、彼の作品で、「ノース・スター(北極星)」というのは一人の動きを決めて、そのダンサーの形を色々な角度から見て他のダンサーの形を決めていくという物で、一瞬のジャンプなのに、皆の形が違っている、なのに、違和感が無く、どうやって振り付けをしたのかを聞いたときにびっくりした覚えがある。
それをオハッドが使ったのであろう。アイディアはそう新しくはない。でも観客の中には、「うわ〜〜こんなスペースで踊るのかしら」とか、驚いている人もちらちらいた様子。
そういうような人には、もっと色々なパフォーマンスを見てもらいたい。今は、どこでもパフォーマンスは行われているのだから・・・

ジュリアードの学生もオハッドのダンサーもダンサーはとにかくよく動く。皆20代。
動きを見ていると、40歳になったときにどうなっているのか知りたい感じ。。。

は〜〜〜
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by miki3lotus | 2005-11-20 01:50 | 舞台・劇場・芸術 | Comments(9)
Commented by kattyan60 at 2005-11-21 11:38
歌でも踊りでも、よく鍛錬されたものは美しいと信じています。
日本のアイドル歌手や演歌を聴かない理由の一つです。
数人で踊られるものでも、厳しい米国ならではで、手足の長さだけに留まらない美しさを持っていると考えています。
その米国で席を置き、長年踊られているには卓越したものをお持ちだからでしょう、そして日本人の後継者を育てることもmikiさんが居られればこそ出来ることですもんね。
文化過疎の大阪で踊ってくれる日は来るんだろうか?
Commented by NED-WLT at 2005-11-21 15:47
四方に客席とは・・・そんな舞台があるのですね。照明はともかく、袖が無いことが、舞台監督にとっては、大変そうです。是非、見てみたいです。
姿勢が気になるところは、さすがプロですね。きっと僕が現場にいたら、四角い舞台に気をとられちゃって、ただただ感動しそうです(笑)。芸術を深く味わうためには、やはり、きちんとした訓練が必要なのですね。
Commented by Lyrical J at 2005-11-21 22:09 x
パ・ド・ペプシ、面白そうーっ!!!
姿勢の悪さに胴長好み、掟やぶりのような方ですね(笑!
バレエの原則は煙たいけど、動きの効率のよさとか、Anatomicalにmaxに可能性を広げるとか、理に適ってると膝を打ってしまうのですが、掟やぶりだと独特のスタイルは出来上がっても、技術の限界にぶつからないのでしょうか。体への負担も大きそう。そこに挑戦するのが彼の美学とか???興味深いです!!!
姿勢よく、と言えば、小学校で、背筋を伸ばして”胸を張りなさい"って教わったのは私だけでしょうか?だから無邪気に私、胃の後ろ辺りからそり気味でした(←人のせい)。姿勢のよいつもりで。先日、前後のバランスよく肺を風船のように膨らませる(背中を広げる)感じで、と逆の発想をいただいたら、あら!不思議。姿勢、ましになりました~♪
おそるべし、長年の勘違い?!
Commented by miki3lotus at 2005-11-22 11:39
*かっちゃんさん
あまりほめすぎです!!!私なんかはまるで日本人体型で、こちらに来た当時、クラスをとっていて、床に座っているとまんざらでもない胴の長さが、たつと一番背が低く、あれ???と思ったことがあります。結構ショックだったけど・・・教えることは嫌いではありません。ただ日本には私のやっている踊りにテクニックをちゃんと教えるところがないので、日本に帰ったときにワークショップをやって広めていくしかないのかと・・・とほほ
Commented by miki3lotus at 2005-11-22 11:42
*NED様
そうか、舞台監督のことは考えませんでした。まあ、見えるところにいると思っていたので。ダンサーとしてはやはり一カ所から見られているのと四方から見られているのでは体の緊張感が絶対的に違うと思いますが、このダンサー達の姿勢の悪いのを見ていると、緊張しているのかしら???と思いました。
>芸術を深く味わうためには、やはり、きちんとした訓練が必要なのですね。
とありますが、たくさん見てもらい、目を肥やし、これは好き、これは嫌いと思えるようになることが一番だと思います。ようは個人個人の好き嫌いで芸術は出来ているようですから。。。
Commented by miki3lotus at 2005-11-22 11:48
*リリカル様
私は子供の時猫背でした。未だにその影響があって、忘れるとすぐ腰は曲がって、猫背に・・・バランスボールチェアーに座っているから良い物の、普通の椅子だったら、すっかり固まっていることでしょう。
オハッドはフォーサイスのような動きもたくさん入れ、今まであまり美しいと思われなかったようなポジションもたくさん入れていました。中にはなぜこれが???と思われるようなシーンもありましたが、でもお能のように、見る人に色々想像させるという面では良かったかも・・・
私の小さいときも「胸を張って」でした。ちょうど胸が大きくなり始めの頃はこれがいやで、それで猫背に・・・今は私の大先生のおっしゃる胸の前に4インチの定規があると思って・・・それと両肩が部屋の両方に繋がっているようにと、そして point your ears!です。
Commented by Lyrical J at 2005-11-23 21:52 x
そうか、バランスボール!
フィジオの先生にもススメられていたのですが、専門書まで貸してくれてコピーまでとって、そのままになってました。いゃん、mikiさん、ほしくなっちゃぅ~~。あ!サンタの鈴の音♪手紙かいちゃぉ。

> 胸が大きくなり始めの頃はこれがいやで
きゃ、なつかし!女子は悩みますよね、この瞬間。無邪気な男子めっ。ワタシも嫌悪でした。痛いし、重いし、肩こるし。でも米国に住んだら、こんな程度で思いつめてたのか!と図々しいやら、ばかばかしいやら、解放されるやら。日本で派手な顔と言われるのも涙でしたが、ここじゃ、どこからどーみても、一筆描きのジミー。悩んで損しました(鼻息)!
Commented by Lrycial J at 2005-11-23 21:53 x
> 私なんかはまるで日本人体型で
mikiさんのなが~~い脚は、別エントリーで拝見しましたし、下のキュートでじゅーCーなブラジリアン、じゅるり君との写真、mikiさんが一番小顔だもの、I don't buy it でございます。
Commented by miki3lotus at 2005-11-24 08:54
*リリカル様
ウ〜〜ン、長いとは思わないですが・・・
でも、バランスボールはよいです。椅子にしていないときは、普通にバウンスも出来るし、背中で乗ってごろごろと、狭いアパートですけれど、がんばってごろごろと!
そうでしたよね、小さい頃の身体の変化は異性にどう見られているのか凄く心配でしたが、外国にでると、そんなことで悩んでいた自分が愚かに思えます。あんなに大きなお尻で、それでもスパッツ(レギング)はくか???と思うときもありますけれど、それでも外人、へっちゃんらです物ね。がんばらなくちゃ!!!
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