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シーダー・レイク・コンテンポラリー・バレエ

写真家で有名なアニー・ルボビッツ。彼女はビレッジに3階建てのブラウンストンと26丁目のチェルシィーにスタジオをもっていたが、経営が大変になりこのスタジオを手放すことに。5ミリオン。そしてそれを現金で支払い買い取ったのはアメリカの巨大ストアー、ウォールマートの娘、ナンシー・ウォールトン・ローリー。
この話はニューヨークでかなり話題になった。
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彼女は数年前にニュージャージー州でシーダー・レイク・ダンス と言う名前でカンパニーを起こした。このカンパニー、その当時作品の選択はあまり良くないものだった。
そして今回スタジオを買い取り、そこにオフィス、スタジオ、191人収容できる劇場を作り運営が始まった。ダンサーも16人と増えた。
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新しい芸術監督が就任、カンパニーの名前もシーダー・レイク・コンテンポラリー・バレエとなった。
昨年の10月に劇場をオープンのシーズン、そして今回が2度目の公演。そして次の公演が5月と凄い勢いである。
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今日見たのは3作品
ニコロ・フォンテ「Lasting Imprint」
この劇場はステージ前のカーテンがなし、袖もなし。始まる前の10分ぐらい前に一人のダンサーが暗い中でてくる。そしてちょっとずつ動いている。観客はこれがあまり分かっている様子がない。そして観客席が暗くなると同時にステージの明かりがだんだんあがり、そして他のダンサーが一人、又一人とでてくる。その時袖がないので、その歩くテンポもゆっくりなので、後ろの方からでてくるときに上手い具合にでるのは大変だろう。
暗いときにでていた一人に対し、8人が一緒に踊ったり、対抗したり。フォンテはニューヨーク出身だが、モントリオールのグラン・バレエ・カナディエンヌ、そしてスペインのナッチョ・ドゥアトのところで踊っていたダンサー。そして彼の動きもやはりヨーロッパのあのフォーサイスとキリアンを混ぜたようなもの、しかしそこにちょっと陰のあるところが好きだった。
ヨーロッパではかなり色々作品を作っているよう。私の知り合いの所「ゴッゼンバーグ・バレエ」でもワンイブニングのものを作っていたりする。

ベノア・スワン・プファー「Between Here and Now」
新しく芸術監督に就任された、彼の作品はこのステージの後ろの壁からダンサーがでてきたり、壁を登ったり。そしてでてきたダンサーが壁の中に入っていき終わる。と言う構成。このステージを使うにはどうしたら・・・?と言うのが頭にあったのだと思う作品。動きはフォンテと同じようなフォーサイス、キリアンミックス。

エミリー・モルナー「4 flights down」
「形」と「陰」 4人の形に12人の陰。ダンサーが後ろの壁の所に着く、そして形の4人が入り乱れてでたり入ったり。もちろん陰を踊るダンサーも形のダンサーも一緒に踊ったりもする。ライトにジム・フレンチがかなり色々とライトをいじって、時々見づらいこともあったが、雰囲気を出すには良いライトだった。

ダンサー達は皆すばらしく動く。かなり近くで見ることが出来るから暗くともかなり見えるけれど、私はどちらかというと、かなりすのライトでも良かったのではないか?と思った。フォーサイスとキリアンのミックスの動きには、抵抗はないのだが、こうも3作とも同じような味のものを見せられるとちょっとだけ疲れると思ったのは私だけだろうか????

風がある中雨が降って、雨が横から来る。早く帰ろう・・・
by miki3lotus | 2006-02-05 13:39 | 舞台・劇場・芸術
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