二つの公演

この週末二つの公演を観た。
一つはジョイス劇場にてDoug Varoneの20周年公演。そしてもう一つはブルックリンのBAMにての山海塾の公演。

Doug Varoneは若い頃ホゼ・リモン・カンパニーにて踊り、その後ラー・ルボビッチの所に入り、そしてその後独立して自分のカンパニーを作った。彼の作品にはリモンとラーの要素が沢山入っている。それでも彼独自の世界を作り上げている所が私は好きだ。動き、構成のクラフトがとても良い!音の中に沢山の動きが入ってる所は私にはちょっとばかり多すぎる時もある。

そして今年は彼が独立して20周年。かなり昔から一緒に踊っていてダンサーも数人戻ってきて公演に参加している。私の大好きなダンサー(Peggy Bakerーラー・ルボビッチの所で踊っていたダンサー)も今回のBプログラムにて踊る。あいにく私の見に行ったのはAプログラムだったので、彼女の踊りは観ることは出来なかったが、客席にいた彼女と話は出来た。今はカナダのトロントにベースを構え、教えと自分の作品を発表している彼女。時々ニューヨークのダンスシーン出会うことが出来るのは嬉しい。

「Castles」(2004年)プロコフィエフのワルツをバックに6つのセクションからなるこの作品。幕が開くと8人のダンサーが舞台上にバラバラに乗っている。そしてそのダンサー達が音と一緒にステージを去る所から始まる。そして数人が残って踊り始めて・・・グループのセクション、デュエット、カルテット、デュエット・・・とある間のセクションとセクションとの間のトランジッションもうまい!

「Boats Leaving」(NY Premiere)アルヴォ・パートの音でのこの作品はこの公演の中で私が一番気に入った作品だった。常に動いている彼の作品の中、この作品には静寂さ、そして実際に泊まってポジションを見せる所が入っている。動きを見せて、落ち着かせて・・・テーマもはっきりしていて(もちろんアブストラクトだけれど)そのイメージがとても良い。
始まりは、「Castles」の作品と同じで、あれっ?と思ったが、終わり方が胸にじーんとくる。

「Lux」(World Premiere)フィリップ・グラスの曲を使っての作品。どの作品も彼はエスタブリッシュした作曲家を使っている所が面白い。昔からそうなのだが、彼の選曲、私は好きです。おそらく、昔はアバンギャルドの作曲家とも仕事をしたのであろうが、落ち着いてみたら、バッハだったり、グラスだったり。
そしてこの作品は、舞台の上に付きなのか太陽なのか・・・一つの丸いひかりが後ろの幕に光っている。踊りが進行するに連れ、このひかりが上の方に登っていく。ダグのソロで始まり、ソロで終わるこの作品は彼のクラフトがとても良く見える。彼が踊ることによって(彼はおそらく50代半ば)動きが出発点がよく見える。 

3つの作品は動きもたくさんあり、中の作品のちょっとした静寂がとても光っていたし、そのために似通った動きの質の作品でも違って見えたように思う。

そして日曜日は山海塾。

今回初めて笑わせていただきました。
いつもは、ぴりっとした緊張感、イメージの世界で、「綺麗」の一言でしたが、今回は愛嬌のあるシーンもたくさんありちょっとびっくりでした。今までの作品はやはりゆっくりの動きのものが多く、今回のように早く動くことも沢山入っている作品は珍しいのではないでしょうか?ただその反面、早く動くことによって、そしてユニゾンの動きになった時に彼等の身体トレーニングはいったいどうなっているのだろうか???と疑問がでてきてしまいましたが・・・ま、これは私がダンサーなので、そちらに目がいってしまうのでしょうけれど・・・

アマガツさんの作るあの世界は、やはり日本人なのだと思います。「かげみ」(影身、鏡)という題名からもそうでしょう。蓮の花も素敵でした。もう少しあの花を使っても良いのではないかしら??とも思いました。(期待しすぎなのかしら???)

白いおしろいを体全部に塗ると言うことは、体の皮膚が全部衣装になると言う、そしてそれがニュートラルになると言うこと。足の裏が普通の肌の色をしていたダンサー、そして背中の半分白いおしろいを塗っていないダンサーがいたようでしたが、急に現実に連れ戻された感じがしました。昔の(80年代始め)のきーんとした緊張感が抜けてしまっていた感じもあり、時代の流れなのかしら???と思ったりもしております。もちろん、自分自身が変わってきていることもあるのでしょうけれど・・・

と、劇場で席について、ふと前を見たら、見覚えのあるあごのライン。ニューヨーク在住の彫刻家minako
さんでした。彼女は日本とニューヨークを行ったり来たり、いつもあいたいと思っているのですが、なかなかスケジュールがあわない。私もでたり入ったりだし。でもこのような面白い出会いもあったりするのが、ニューヨークの面白い所!もっとも話もほとんど出来ず仕舞いだったけれども・・・

そしてその後、夕方知り合いのダンサー二人、と言っても今は踊っておらず、振り付けをするためにニューヨークに来ている二人にあって食事。彼等はもとフランクフルトバレエ団で踊っていて、ウィリアム・フォーサイスが作品を作る時に彼等が否かったらどうなっていたのか???と言うダンサー。フォーサイスをでて今自分の作品を作り始めて、その作品をいろいろなカンパニーに振り付けている彼等。私の今いる舞踊団は昔の作品を踊るカンパニー、クリエーターのいないカンパニーなので、やはり新しい「創作」をすることが必要なのではないかなぁ〜〜と、このような人たちに会うと思います。愚痴は言わないことに・・・
カンパニーがしなければ、自分でどこか他の所で踊るとかしない限り同じ事の繰り返しだから・・・11月末にフランスに行く仕事は9月に踊った、パスカル・リユーの所。今リハーサル中で、とても面白い!これについてはまたのエントリーにするとします。

そしてもちろんガーデン。9月に穂先をかなり積んだので、沢山のつぼみが付いている菊。咲き始めましたが、まだ満開ではありません。でもお披露目。
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左後ろにはだいぶ大きくなってきた枇杷の木が見えます。
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そしてコスモス。コスモスには大きなクマンバチ(?)が一生懸命蜜を吸っていました。
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by miki3lotus | 2006-10-30 08:01 | 舞台・劇場・芸術
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