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ホゼ・リモン舞踊団 ーーーーーーー ジョイス劇場

今年、60周年を迎えるこのホゼ・リモン舞踊団

モダンダンスのパイオニアのドリス・ハンフリーとマーサ・グラハム。二人ともルス・セント・デニスに師事し、そしてグラハムが内なる神秘を追求したのであったら、ハンフリーは踊りに自由を求め、体の動きにおもしろさを見いだしたと言っても良いのではないか。

グラハム舞踊団は今年80周年を迎える。これはまた後にエントリーするとして・・・

ドリス・ハンフリーに師事に、そして一緒に踊っていたホゼ・リモン。彼女のテクニックを継承し、そして今でもモダンダンスのテクニックとして、ハンフリー・リモンと呼ばれるテクニックを形成したリモン。いつも、一人だけではなく、ハンフリーを立てて・・・とても日本人のようだ。ふ〜〜ん。。。

そしてこの60周年の記念公演ではとても珍しいハンフリーの作品も、リバイバルした。
リモンの作品
1)Dances For Isadora(1971)ショパンの曲
2)A Choreographic Offering(1964)バッハの曲
3)The Moor's Pavane(1949)ヘンリー・パーセルの曲

1)は劇的なダンサーであるイサドラ・ダンカンの一生を踊りにした作品。踊り始めから、スカーフが車に絡まって死ぬまでの彼女の一生のいくつかの段階を踊りにした作品。
2)はバッハの曲にあわせて、音と動きがとても素敵にマッチした作品、どことなくリモンのメキシカン的な感じ
3)はリモンの代表作。シェイクスピアーの「オセロ」をテーマにした作品。何時間もかけず、セットも無し、オセロ、デステモーナ、イヤーゴ、そしてその妻アメリアの4人だけの作品。しかもそれで充分!話の内容もこの20分足りの作品の中に集約されている。

ハンフリーの作品
1)Day On Earth(1947)コープランドの曲
2)Lament For Ignacio Sanchez Mejias(1946)ノーマン・ロイドの曲にロルカの詩
1)これは私のみた日には踊られなかったのだが、コープランドと言えばこの年代ではとても有名な作曲家。グラハムもちょうど同じ頃「アパラチアの春」を作っている。見たかった作品です。
2)は曲プラスダンサーが台詞を言う、このせりふはロルカの詩。踊りプラス台詞・・・やはりなんと言っても難しい(と自分が演じることをすぐ考えてしまいますが・・・)言葉を発することは難しいです。

そしてゲストのラー・ルボビッチも新作をこの舞踊団のために作った。
Recordare(プリミア)エリオット・ゴールデンサルの曲
これも私のみた日には踊られなかったので、とても残念。

今この舞踊団には日本人が一人いる。工藤りょう子というかわいらしい女性。
今から6年ぐらい前、グラハムの稽古場で、彼女のことを教えたことがあった。彼女はグラハムのアンサンブルに入ってグラハムの作品を踊っていた。カンパニーに入りたかったのだが、ちょうどそのころカンパニーは運営停止中。そしてそのときに彼女はこのリモン舞踊団に入った。
このリモン舞踊団、リモン、ハンフリーの作品はもちろんだが、ラーの作品、ドイツの鈴家の作品、まっけいるの作品等々本当にいろいろな振付家の作品を踊るカンパニー。昨日も見に行ってとても良くなってきているりょう子ちゃんに終演後あって、

「このカンパニーに入って良かったね。グラハムに入って、ドラマを踊りたいのは知っているけれど、このカンパニーでもドラマは踊ることは出来るし反対にグラハムはグラハムだけしか(今のtころ)踊ることはできないけれど、リモンはの所はいろいろな作品に巡り会える!良かったね」

そしてもう一発「私もここに来ようかな・・・」と
「おいでよ〜〜」と言われたけれど。ねぇ〜〜
by miki3lotus | 2006-11-26 14:30 | 舞台・劇場・芸術
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