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ニジンスキーガラ  ハンブルグ国立劇場

さぁやっとニジンスキーガラのことについて書く時間ができました。


ニューヨークからハンブルグ二到着後、荷物を知り合い宅に預け、その足でベルリンへ。
ベルリンではコンピューターがだめになってとても残念でしたが、それは、ま、いいとして。

13日に昼過ぎにベルリンを出て、ハンブルグ入り。ハンブルグではホテルに到着後まず劇場にいく。そこでグラハムの照明の人と一緒に落ち合ってまずは舞台のチェック。13日はハンブルグバレエ団が今年プリミアした「人魚姫」の最後の日。舞台の上はこの人魚姫の準備にかかっていたが、私の踊る作品で使うセットのチェックと舞台ではどのあたりに置くかとかいうことをまず話す。それが終わってここで一つ質問。音のことは何も話に出なかったのだが、私が予想するにはおそらくオーケストラなのでは???そして聞いてみたら案の定そうだということ。指揮者はこの踊りをみたことがない(生で)一体どうなるのか??もちろん私はオーケストラで踊るのが好きなので、どう転んでも大丈夫大丈夫。ふふふ。
ただ、あまりゆっくりだと作品が生えないのでそれだけが心配でした。
指揮者の人は14日ということで、ま、楽しみに。


私はこの後劇場を後にしてレーパーバンに住んでいる知り合いのところに荷物をとりに。そして「人魚姫」のチケットを手に入れて、夜はそれを見に行く。この作品についてはまたゆっくり書きたいと思う(あまりに長くなるので)

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これは「人魚姫」のカーテンコール
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14日朝、まず衣装を持っていく。楽屋の入り口には、とみると驚きノ紙が。なんと私の楽屋はアレッサンドラ•フェリ、そしてロシア人お二人のバレエスターと一緒。
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ハンブルグバレエ団は国立の劇場に入っているので、すべてが整っている。衣装の係、髪の毛の係りももちろんいる。衣装を持っていきスティームをしてもらうように頼んで、バレエ団のバレエのクラスに行く。イリーナ•ヤコブソンというバレエの先生。彼女はディアギレフバレエの最後のダンサーだそうだ。私はバーだけとって舞台の方に行く。
このニジンスキーガラは6時間ぐらいあるという有名なガラ。私と一緒に踊るパートナーのタデイは指揮者がどんな人なのか、ほかの作品を演奏しているときに見ながらチェック。どのような正確なのか、もしテンポのことで何かあったらどうお願いしたらよいのか。

う〜〜〜ん。そして昼過ぎの私たちの時間きた。とりあえず、そんなに時間もないし(一つの作品に振り分けられる時間もそれほどないのでできるだけ効率よくするには)通しで演奏、そして踊ってみることだ。演奏してもらって、後からどうだとかいった方がよいとみた。

少しゆっくり目なのは、おそらくこの作品を初めて演奏するオーケストラなので、指揮者の人もミスしないようにとのことだろう。
終わってみたら、まあまあ悪くない。ま、あまり時間をかけるのも悪いので、その場はそれで休憩まで待つことに。

いくつかの作品をやった後休憩になったので、その間に指揮者の人にもう少しインテンシィティを持たせるようにという指示だけ、後はどうしてもベースがないと困るところだけをいって、後は当日。
ふ〜〜〜その後のリハーサルはできるだけみてから夕飯をとりに出て、夜はまたバレエ団の、公演。この日は「アーサー王」
私の旦那がこのバレエ団にいたころこの作品の中で、マーリンという役を踊っていた。そしてその踊りをみたら、一目で「納得」。
動きがまるで彼であった。
ニューヨークに戻ってきてその話、そして振りをやってみせたら、前の人の振り付けに自分が足したものがここで‥と嬉しそう。
この公演には彼がいたときに一緒に踊っていたダンサーたちも数人見に来ていたので、その人たちとちょっと話を。
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右からジジ•ハイヤットさんと私の横はヤニュシ(旦那様)でこの二人は元バレエ団のダンサー
そしてお嬢さん。彼らはアメリカのジョージア州のバレエ団のディレクターをしている。


この公演の後、ニジンスキーガラ二ゲストで出るダンサーは皆バレエ団の芸術監督のジョン•ノイマイヤーさんの自宅に招待されて食事。これがまたすごい。
4階建てぐらいの一軒家。中はまるで美術館のよう。彼はニジンスキーそしてバレエのものの収集家としてもとても有名。家の中には所狭しとニジンスキーに関わるものから物件、オリジナルの本、ディアギレフバレエのプログラムやらものがあふれている。もちろんそれが決してうるさくなく、本当に美術館のよう。このビルを彼はハンブルグの町に寄付して美術館となるとも聞いた。

そうそうリハーサルのときにアレッサンドラ•フェリにバレエのクラスがあるからこないか?と誘われていたのだっけ。私はてっきりバレエだのクラスに、彼女のためにきているバレエの先生が教えるのだろうと思って「バーだけでも行こうかな?」なんて返事をしてあった。
パーティーにアレッサンドラのパートナー(踊りの)のロベルト•ボッレがきていたので、このクラスのことを聞いた。
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私「このクラスってもしかしたらプライベート?」
RB「そうだよ」
私「え????それって、アレッサンドラとあなただけってこと?」
RB「そう。今週で2週間目だからエクソサイズはほぼ決まっているから大変かもしれないから、10分ぐらい前にきたら教えてあげる」
私「うっ」

と、まあこんな感じ。どうしましょう。
お笑いにもならない。う〜〜〜
そうだ、早めに行って断ろう。うん。それがいい。

と、15日の朝、早めにいったら、バレエの先生がいて「一緒にやるって聞いているよ!」う、これは困った。
でも、私の楽屋が開いてないので、バレエシューズがない!フフフこれでとらなくてよくなって•••と思ったのに、あけてあげるといわれて結局クラスをとることに。
スタジオには先生とアレッサンドラとロベルトと私。う〜〜〜
二人の間に挟まってバレエのバーをやりましたが、これがもう冷や汗もんでした。まあ、一生このようなことには遭遇しないであろう•••
それにしても•••

とクラスを終えて、後は夜の公演まで時間があるので、部屋に戻ってお風呂に入ったりお昼を食べたり。
そして6時からの公演なので4時半頃には劇場に。
私たちが踊るのはおそらく8時15分前後。それまでお化粧をして、ウォームアップをして。

本番のオーケストラの演奏はそれはエッジがあり、インテンシィティもあり、とてもよかったです。楽しみました。舞台袖にはバレエ団のダンサーがたくさんみている。ノイマイヤーさんも袖でみている。ちょっと変な感じでしたが、楽しんで踊れました。
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自分の踊りの前は他の人を見ている余裕はないのですが、終わってからはゆっくりと。
はぁ〜〜〜
みんな奇麗だなぁ〜とみておりました。

そして休憩後にアレッサンドラの踊り、瀕死の白鳥などあり(これらの作品についてはまた別に書きます)終わったらなんと12時を廻っているではないか!!!
え???6時間以上?
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終わってからのカーテンコールは全員衣装を着けたまま。カーテンコールに20分。
私の衣装はウールなので、どうしようかと思ったら、この劇場には冷風で乾かす機械があって、お辞儀のときにはすっかり乾いた衣装をきることができました。ありがとうございました。

そしてその後はもちろんレセプション。
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アレッサンドラと。彼女がこの夏を最後に引退する。もったいないが、わかる気もする。

キャジュアルな服装の人も奇麗にしている人も交じって皆エンジョイ。これでバレエ団はバケーションに入るので、皆ゆっくり。

と楽しい日々でした。
by miki3lotus | 2007-08-08 09:53 | 旅・ツアー
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